2009年11月24日火曜日

さらに読書!

さらに読む読む



平台にあるのを見て購入。
東北の地方都市で暮らす登場人物たちの暮らしを通して、現代の地方都市の現状と問題点を浮き彫りにする作品。どの登場人物もふとしたことからどんどん不幸になっていく。さらに最後には・・・人の不幸を見て読者が「自分のほうがまだまし」と思えるようにすることが狙い?大作だが読みやすくあっという間に読めた。安易なハッピーエンドではない。処方箋は自分で見つけようということか。




本の雑誌2008年度ベスト1
国際宇宙ステーションに派遣された米ソ混成3人のチーム「エクスペディション6」
帰還を目前にして、スペースシャトルの大気圏突入時の空中分解事故が発生。シャトルの3人は無事に地球に帰還することができるのか?
丁寧な描写、そしてウィットに富んだ語り口で米ソの宇宙開発史を丁寧に紐解いていく。さらに宇宙ステーションの中での生活、そして帰還に向けた波乱に満ちたやりとりを描く。文章を読んでいるうちに自分も宇宙飛行士を追体験できる。ベスト1納得の一冊。






そして山崎豊子。沖縄返還交渉時の密約をすっぱ抜く敏腕新聞記者。しかし余りに切れ味が鋭すぎて社内からストップがかかる。しかし新聞記者の正義観から世間への公表を諦めきれない主人公は、(現在衆議院議員長を務める)国会議員に情報提供を行い、国会で密約疑惑の公表を託す。しかしその資料から主人公は国家公務員法111条違反の容疑で起訴される。
前途洋洋だった主人公の人生が音を立てて崩れていく。さあ、裁判の行方は・・・という物語。まだまだ裁判は始まったばかり。
岡田大臣が調査を命じている密約のうちの一つ?例によってフィクションとは言いつつも実際の事件を元に描かれた小説。重厚かつ感情のひだまでも描き出す山崎節炸裂。まだまだ中盤。物語はさらに続く。

0 件のコメント: