2008年10月15日水曜日
本当は次善の策であることを意識しつつ・・・
捨てられているものを拾って食べるわけではありません。
本来問題なく食べられるのに、その食品の賞味期限や安全性とは別の問題で捨てられてしまう運命にあるものを、企業や農家から引き取って、食品を必要としている団体に配る「フードバンク」という仕組みについて紹介した本です。
アメリカでの活動は合理的かつ理想的であり、日本での活動ももっと広がればと思いつつも、本文中にも記述されているが「おぼれている赤ちゃん」を必死に救っているだけで、上流で赤ちゃんを川に放り投げている悪人(つまり貧困)をなんとかしなければ問題は解決しない訳である。
2500万人の人に食べ物を供給していることを「すばらしい!」と感じるか、「なぜそんなに多くの人が食べ物に困っているのか?」と感じるのか…
日本では食べ物に困っている人がいないことにされている訳で、何もしないよりはできることからどんどんやっていこう!という精神は頭が下がります。
日本で活動を行うチャールズ氏の
困っている人がいたときにresponsible(責任)を感じるのではなくresponse(反応)することが必要
とは目からうろこだった。
ないない尽くしの日本では、制度面からの後押しに加えて国民的な意識高揚も必要。
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