「誰も守ってくれない」がビデオで出たので志田未来つながりで早速見た。
主人好の一人である少女は、ある日学校で先生から呼び出される。警察が学校に来ていてそのまま自宅に帰ることに。
何があったのかと思うと、兄が小学生の通り魔殺人の犯人として連行されたのだった。
彼女と両親は突然犯罪加害者の家族として報道、ネット上での批判にさらされることとなる。
一方もう一人の主人公(佐藤浩市)はマル暴担当の刑事だが、人手不足によりこの事件の応援に借り出される。担当は犯罪加害者の家族の保護である。「被害者よりも加害者の家族をなぜ守らなければならないのか?」と批判され疑問に思いつつも必死に主人公の少女を守っていく。
しかし彼は過去のある事件と関わりがあることから、この少女と同様にネット上の批判にさらされていくことになる。その事件とは・・・
出だしのスピード感と犯罪加害者の家族を守るという一見不可解?な話に対する興味で一気に物語に引き込ませるところは面白みを感じたのだが、話が進むにつれて次第にアラが目立ち始める。
特に佐々木蔵之介が演じる雑誌記者は過去の事件記録から刑事の過去を暴くのだが、その後はネット上で展開されるプライバシー暴露合戦の傍観者にしか過ぎなくなってしまう。登場の仕方が良かっただけになんとも損な役回りである。
いろいろと無理な展開が多く、脚本力の不足を感じた。テーマは面白かっただけに残念な一作である。
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