走るモチベーションを維持するために何冊か購入したランニング関連本のうちの一つ。
運動をすると心肺系が鍛えられ、筋肉量も減らすことができるので健康維持が可能・・・という感じの本と思っていたのだが、いやいやどうして!運動の効果はもっとすごいところにある、という内容。
脳細胞は大人になると増えることは無い、どんどん死んでいくのみと考えられてきたのだが、最近の研究では大人になっても脳細胞を増やすことが可能なのだそうだ。しかもそれは「走る」ことで可能になる。
そもそも人間は食料を得るために毎日かなりの運動量をこなしていた。遠くまで獲物を走って追いかける。それを家族が待つ場所まで運ぶなどなど、運動することが当たり前の生活を続けながら進化してきたのである。体の器官の一部である脳も例外ではない。
運動することで脳内ホルモンのバランスが最適化され、脳細胞が増え、さらにニューロンのネットワークが増える。
これが何を意味するかというと、運動すると「脳が健康になる」「脳の機能向上が図られる」「さまざまな病気の治療および予防が可能になる」という、都合の良い話ばかりがどんどん紹介される。
何となく「運動するとすっきりする」から体によい感じがする、という観念論的もしくはトンデモ本ではなく、実際に世界の脳科学者により行われた研究成果や論文の内容を紹介しながら、理論的に「運動は脳をベストの状態にする」ことを紹介している。
筆者はアメリカの著名な医師であり、アメリカの最も良い医者のランキングにいつも登場するそうだ。
40歳を越えて急に代謝が落ち、筋肉も落ちるスピードが速まってきたように感じる。まるで砂時計の砂が落ちるようだ。しかしこの本によると、その砂時計に砂を供給することができるようだ。それはまさに運動!走ることで進化してきた人間にとって一番大事なのは走ること!そう読んだ。
この本を読むと「なぜ運動しないでいられるのですか?」と問いたくなる。
大当たりの一冊です。
アマゾンより
出版社/著者からの内容紹介
人間の脳は走りながら進化した。
脳と気持ちが劇的に変わる脳科学からの運動指南。
空前の脳ブームとランニング・ブームを結ぶ待望の書!
「この10年、脳についてたくさんの本を読んできたけれど、本書はもっとも役に立つ1冊だ」
(ドナルド・ミッチェル:amazon.comトップ10レビュワー)
運動すると気分がスッ キリすることは誰でも知っています。けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めて しっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか──のみならず、ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の 生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。
1 件のコメント:
題名にひかれてお邪魔しました。
とても興味深い本ですね。
こんど読んでみます。
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