2009年9月15日火曜日
「イントゥザワイルド」を観た!
アラスカの荒野に打ち捨てられたバス。たまたまそこを通りかかった猟師がその中で死んでいる若者を見つけた。彼が残した日記から、なぜ彼がそこで死ななければならなかったのか、彼は何を思って死んだのかが明らかになった・・・
何不自由なく過ごし、大学を卒業した彼は突然すべてを捨て去り旅に出る。
身分証明書を破り、金をすべて燃やし、車はナンバープレートをはずして自分を過去と切り離して、体一つで生きていく道を選んだ。
旅の途中でさまざまな人たちと出会い、人生が交差し、そして別れる。
頑なに一人で生きる道を選びつつも何故か人に惹かれる。そして最後の瞬間に彼が思ったことは・・・
映画の最後にはこれが実話であることが紹介されるが、生年月日を見ると、「おおっ、同じ年代の人ではないか!」
映画としては楽しかったが、自分が同じ生き方を望むかというと疑問符が付く。さらに彼が純粋に一人で生きることを楽しんだというよりも、何かから逃れるための手段として放浪を選んだというところが残念である。
何も考えず?純粋に放浪すること楽しんだ「オンザロード」と比べると、悲壮感や逼迫感が漂う。そこがまた良いところ、ということなのだろう。その意味では日本人好みの話といえるかもしれない。
なんでも現地で手に入るものでやってみよう、というところでいくとこの本に共通する面白みもある。ただ服部氏は帰宅することが大前提にあるため、食いっぱぐれることは基本的に無いのだが、この映画の主人公は放浪し荒野で暮らすことが目的となっているにも拘わらず後に致命的な失敗から餓死してしまうことになる。
服部氏は物好きな実験家だとすると、この主人公は危険性もわからずにロシアンルーレットに憧れていた無謀な生き方だったといえるかもしれない。
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