2009年8月20日木曜日
インフルエンザが広がってきた・・・
「弱毒だから」とたかを括っていた感のある新型インフルエンザだが、ここにきて国も本格的な感染がすでに始まっていると発表した。
どことなく他人事と思っていたのだが、ペナントで首位を走るファイターズの選手、コーチにも感染が広がっているというニュースは、にわかに感染が身近に迫ってきた感を象徴しているようだ。
死亡者も少しずつ増えているのも気がかりだ。
疾患があり免疫機能が低下している高齢者、妊婦、乳幼児が重症になる可能性が高いとこのことだ。
我が家でも本日から帰宅後はうがいと手洗いを励行することとした。
マスクは春先の時点で購入しているが買い足す必要があるかもしれない。
夏休み入る前には同じ中央区の小学校で感染者が出ていると学校側から連絡があった。
せめて子どもだけでも早めのワクチン接種ができるようになることを期待したい。
スペイン風邪のパンデミックのことを書いた本を以前読んだが、その時も最初の流行は軽症だったのが半年後の秋の流行の時には急激に重症化し死亡するケースが続出した。
当時は第一次世界大戦中で、徴兵ですし詰めにされたキャンプの中で感染者が増え、潜伏期に兵士が移動することでさらに感染者が増えるというパターンだったようだ。(ちなみに本来の発生源はアメリカと推測され、スペインは独裁政権下で情報がはいってこなかったために濡れ衣を着せられたということのようだ)
衛生部門は早くから危険性を指摘し軍に警告していたにもかかわらず、影響を軽くみた軍の責任者が対応を誤り感染が拡大したようだ。
また、全く関連性無く読んでいたこの本にも、当時のパンデミックの中で生きるアメリカが登場する。
主人公の同僚が発症し、奇跡的に回復するも後遺症(脳症)により復職はかなわなかった。
街には死者と棺桶があふれる光景はぞっとするものだ。
スペイン風邪の時には若者が重症化する傾向にあったようだ。
免疫機能が強いことが逆にあだとなり、体内のキラー細胞が脳や肺を攻撃することで呼吸不全や脳症により重症化してしまったようだ。
感染もので読んだペストの症状とよく似ていたので驚いた。
死の影が人間にせまり、なすすべも無く死者が増えていく描写がおそろしい一冊である。
今回のパンデミック、さらには強毒が予想される鳥インフルエンザの危機を乗り越えることができるのか。
選挙とインフルエンザで足元が定まっていないこんな時に他の災害が来ないことを祈るのみである。
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