EUROが準々決勝に進み、毎日質の高いゲームが行われている。
スポーツ番組の満足度をさらに高めるのが、実況するアナウンサーの
ボキャブラリーと感情コントロールだと思われる。
抑えた雰囲気で淡々とした実況は
ゲームに集中するのにとても効果的と思われる。
うまいアナウンサーは必要な場面で必要な情報提供を交えながら
巧みにゲームを盛り上げている。
だが、そのようなうまいアナウンサーが少なくなっているように感じる。
ゲームを正確に伝えることに徹するのではなく、
いつの間にか自分の言葉を視聴者に伝えることが目的になっている
アナウンサーが多くなってきている。
実況を聞くために番組を見ているのではなく、見たいゲームの
実況がたまたまあなただということを実況するアナウンサーは自覚するべきである。
感情的になって絶叫するだけの実況や
番組前に考えた装飾ごてごての台詞を目の前のシーンに無理やり当てはめて
話している実況は聞き苦しいだけでなく
ゲームの感動を削ぐものでしかない。
そのような下手くそな実況の最右翼が古館伊知郎だと思う。
ショーであるプロレスの実況であれば、実況自体もショーとして
受け入れられると思うが、彼はその手法をスポーツやニュースにも
持ち込んで世間の顰蹙を買っていることを理解していない。
また、民放のサッカー中継のアナウンサーやF1中継のアナウンサーにも
その傾向が強い。
特に日本テレビのスポーツ中継は聞くに値しない。
独りよがりの下手くそな「決め台詞」に頼ることは
ゲームの本来の背景や歴史などの知識が無くても
なんとなく実況に格好が付くため、安易にその手法に手を出すアナウンサーが
多いのだろう。
そのようなことに傾注する前に、もっと実況するゲームの情報収集を
行うべきである。
ゲームを見ている視聴者が何を求めているかをもっと想像すべきである。
うまい実況はアナウンサーの存在を主張することなく
ゲームの中に溶け込んでいる。
そのような放送をもっと見たいものである。
サッカー選手がゲーム毎に点数をつけられるように
うまいアナウンサーの実況をもっと賞賛するために
実況に対して点数をつけることもあってよいではないだろうか。
少なくとも音を消して中継をみるようなゲームをもっと減らしてもらいたい。
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